医師が語る麦粒腫と霰粒腫の症状と治療法、対策のポイント

麦粒腫と霰粒腫とは

麦粒腫とは、ものもらい、めばちこ、と呼ばれている病気で、まぶたに存在する睫毛の毛根や汗を出す分泌腺(マイボーム腺)に生じる感染症です。多くの場合、黄色ブドウ球菌によって生じることが知られています。症状としては、初期ではまぶたに部分的な赤みが見られますが、痛みは少なく、軽いかゆみなどをともないます。進行してくると、赤み、腫れ、痛みといった症状が強くあらわれてきます。更に悪化すると、腫れた部分が破裂して膿が生じます。膿が体外に出ると、症状は徐々に軽快することが多いです。

治療としては抗生物質(点眼薬、内服薬、塗り薬)の投与を行い、症状が酷い場合には麦粒腫を切開し、膿を出す治療を行います。

一方霰粒腫ですが、霰粒腫はマイボーム腺に肉芽腫と呼ばれる塊が生じて出来る病気です。霰粒腫では麦粒腫と違い無菌性の慢性の炎症が原因となって腫れが生じます。霰粒腫では一般的に痛みを伴うことはなく、自然軽快することも多いのですが、大きい場合においては瞼にステロイドの注射や外科的に摘出することがあります。霰粒腫の治療は外科的摘出の場合以外では比較的長期(数週間~数ヵ月)に治療が必要なことが多いです。

では、最後に麦粒腫や霰粒腫について患者さんによく質問されることについてQ&Aという形で簡略的に述べたいと思います。

よくあるご質問とその回答

Q1 麦粒腫で眼脂(目ヤニ)も多く出ていますが、学校には行けますか?

A1 麦粒腫の場合は、多くの人に感染しやすい病気ではないので登校の制限は必要ありません。

 

Q2 霰粒腫は再発しますか?

A2 しこりが残ると再発することが多いです。

 

Q3 麦粒腫の予防はありますか?

A3 細菌感染ですので、基本的に汚染された手で目を擦らないことが大事です。その他にアイラインを睫毛の付け根の部分には引かないようにしましょう。

 

Q4 麦粒腫がかなり腫れていますが対処法はありますか?

A4 かなり腫れが強い場合には切開し膿を出すことが優先になることが多いですが、腫れている部分を冷やすのも効果があります。